請願

 

第183回国会 請願の要旨

新件番号 300 件名 教育の無償化を目指して全ての子供たちに行き届いた教育を求めることに関する請願
要旨  子供たち一人一人に確かな学力を保障し、希望を育む豊かな教育を実現することは、全ての国民の切実な願いである。公立高校の授業料無償化は、公教育を公費で保障し教育の機会均等を実現する一歩として大きな意義を持ち、大きな政策効果を上げている。今後は、学校徴収金の無償化やまだ大きな負担の残る私立高校生への就学支援の充実、給付型奨学金制度の確立など、教育費完全無償化に進むことが求められている。いじめ・不登校・精神的に不安定な子供たちなど、教育をめぐる困難な状況を改善するためには、教育予算を拡大し、学級規模の縮小や教職員を増やすことが緊急な解決策である。また、障害児(特別支援)教育の更なる充実も求められている。震災から新しい日本を築き上げるためにも、将来を担う子供たちが生き生きと学び、豊かに成長できる教育の場が必要である。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、教育予算をOECD諸国の平均以上に増額し、教育費完全無償化に向けて保護者負担の軽減を進め、給付型奨学金制度を創設すること。
二、公立高校授業料無償化を維持・拡充し、私学への就学支援金を拡充すること。
三、国の責任で、小・中・高の全学年で三十人学級を早期に実現するとともに、複式学級を解消すること。また、子供たちと直接向き合う教職員を大幅に増員すること。
四、私学への国庫補助制度を堅持し、経常費助成を充実すること。
五、障害児に行き届いた教育を保障するために、障害児学級・学校の増設や通常学級での教育条件を整備すること。また、障害児学校の設置基準を策定すること。
六、義務教育費国庫負担制度を維持・拡充するとともに、教科書無償制度を堅持すること。
七、被災地の子供たちが安心して十分な教育が受けられるよう、復興のための予算を抜本的に拡充すること。
八、子供の安全を守るために、耐震工事を含めた学校施設の補修・改築を進めること。
九、全ての学校に「専任・専門・正規」の学校司書を配置する制度を確立すること。
十、大学・短大・専門学校の学費負担を軽減すること。

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