請願

 

第180回国会 請願の要旨

新件番号 2384 件名 地域公共交通の維持、再生、活性化の基盤となる交通基本法の早期制定に関する請願
要旨  通勤、通学、通院、買物等に必要な移動手段は、生活に欠かせないライフラインの一つであるが、公共交通が充実していない地方においては、自家用車の有無で移動の自由に格差が生じている。また、自動車社会の進展により、自家用車による利便性の向上の反面、自分で運転できない高齢者や身体の不自由な人、経済的理由により自家用車を持てない人などの交通弱者を生んでいる。交通弱者の移動手段である地域の公共交通が置かれている極めて厳しい状況を、積極的に改善することが必要である。例えば、オホーツク管内の自治体では地域公共交通計画の見直しとしてバス利用の改善策等を提案した。しかし、その他の鉄道路線・JR石北本線の電化、高速化や貨物輸送など基盤施設整備の課題、航空路線では道内の各空港区間によって減便が検討されており、自動車道路では、高速道路、地域間高規格道路網整備の課題も山積している。現在、交通に関わる様々な問題を解決し、交通弱者を生まない新たな社会づくりの指針となる「交通基本法案」が提出されている。この法律の制定によって、国、自治体、事業者等が一体となって、総合的かつ計画的な取組を推進し、地域の実態に合う地域公共交通を維持、再生、活性化し、真に暮らしやすい生活を実現することを求める。 
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、地域公共交通の維持、再生、活性化の基盤となる交通基本法を早期に制定すること。

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