請願

 

第180回国会 請願の要旨

新件番号 2224 件名 国内の原子力発電所は全て廃炉にし、自然エネルギー開発へ路線転換することに関する請願
要旨  二〇一一年三月の大震災が引き起こした東京電力福島第一原子力発電所の事故は、チェルノブイリ原子力発電所事故と並ぶ史上最悪の原子力事故となった。現在も収束のめどは立っておらず、放出され続ける放射能により、国土の汚染と国民の不安は広がるばかりである。地震多発国である日本がこれまで安全神話を振りまき、原発を推進してきたことで、原発の危険性と対策について全く無防備であったことも明らかになった。原子力を完全にコントロールできる技術はないにもかかわらず、原発を推進してきた人たちはこの事故で何の反省もなく再稼働を急ぎ再び危険を冒そうとしている。日本でこのような事態が生じたことで、各国のエネルギー政策にも大きな影響を及ぼし、ドイツ、イタリアなどは原子力に頼らない方向へと大きく転換している。日本も、原子力発電所の新規建設は行わず、既存の原子力発電所は全て廃炉とし、太陽光、風力、地熱、水力などの自然エネルギーを要としたエネルギー開発へ路線転換するよう求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、原子力発電所の新規建設は即刻中止とし、既存の原子力発電所を計画的に廃炉とすること。
二、自然エネルギーの開発を中心としたエネルギー政策へ転換すること。

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