請願

 

第180回国会 請願の要旨

新件番号 1694 件名 乳幼児保育の充実・改善に関する請願
要旨  子供は生存・生活の権利と成長・発達する権利を持ってこの世に誕生する。そしてその権利を法体系の中で具体化しているのが児童福祉法である。乳幼児の保育はその児童福祉法により国及び市町村の責任と義務の下でこれまで発展してきた。現行保育制度は、国と市町村に乳幼児期の子供の保育を保障することを義務化している。これにより保育の大きな担い手である認可保育園は、安心感のある保育を提供している。また児童福祉法や保育所保育指針の下で研鑽(けんさん)を積み上げた保育が全国どこでも保障されている。その結果、認可保育園は保護者の厚い信頼を得て、地域社会における子育て支援の役割も含め、社会的要請や期待は大きくなっている。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、乳幼児の保育を求める全ての子供に保障するため、国は大幅な財源措置を行うこと。
二、乳幼児の保育の質が、子供の住む地域間で格差を生じないよう、国は最低基準の仕組みを守り、さらに先進諸国より著しく劣っている最低基準を、国及び市町村の責任の下、改善・向上に努めること。
三、貧困や社会的格差が広がる現状を踏まえ、保育料を大幅に軽減すること。
四、職員が保育に希望を持って働き続けられるよう、大幅な処遇改善をすること。

一覧に戻る