請願

 

第180回国会 請願の要旨

新件番号 1668 件名 子ども・子育て新システムの撤回に関する請願
要旨  「子ども・子育て新システム」は、その制度の仕組みを改め、国及び市町村の関与(責任と義務)を形骸化し、企業等の参入を積極的に進めようとする仕組みである。企業の参入は、乳幼児の保育の在り方を大きく変容させ、利益追求を目的とした保育の産業化を加速させることになる。これまでの保育の積み重ねの中で乳幼児と接するにはゆったりとした時間が必要であり、無駄に思えることもおろそかにしないことが保育の要諦であることを学んできた。しかし、保育の産業化はそれと逆行したものであり、このまま「子ども・子育て新システム」が実現すると、乳幼児の保育の質が大きく低下することになる。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、「子ども・子育て新システム」を撤回し、児童福祉法第二条(国と自治体の児童育成の責任)、児童福祉法第二十四条(市町村の保育実施義務)を遵守すること。
二、乳幼児の保育は「子供の最善の利益」の実現を目的としているため公共性が不可欠であり、「営利」を目的とした企業等の参入を行わないこと。

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