請願

 

第180回国会 請願の要旨

新件番号 1632 件名 浜岡原発の永久停止・廃炉に関する請願
要旨  中部電力は菅直人首相(当時)の要請を受けて浜岡原発の全原子炉の停止を決定した。しかし、菅首相が求め、中部電力が受け入れたのは、防波壁の建設や原子炉建屋の補強工事などの地震・津波対策を行うまでの二~三年間の一時停止にすぎない。東日本大震災と福島第一原発の深刻な状況を見れば、たとえ現在中部電力が計画している防潮堤などができたとしても、予想される地震や津波の被害を防げる保証はない。また、運転を停止しても完全に危険がなくならないことは、停止中だった福島第一原発四号機で重大な事態となっていることからも明らかである。現在の軽水炉という原子炉は技術的に未完成で、運転を停止しても数十年の長期にわたって冷やし続けなければ放射能を大量に放出する危険を抱え、放射性廃棄物を安全に管理する見通しは立っていない。この危険な原発を地震の多発地域に立地し、国際的な基準も無視して、安全神話に基づく無謀な原発推進政策を進めてきたことの根本的な見直しが求められている。中部電力は原発の依存度が一割台で、原発を全て停止しても電力の供給は十分にできる。原発の再開のための対策ではなく、原発頼みから抜け出し、太陽光など再生可能エネルギーへの転換を進めるために知恵と力を尽くし、資金も人材もそこに投入すべきである。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、浜岡原発は一時停止にとどめず、永久停止し廃炉にすること。
二、原発をゼロにする期限を明確にし、再生可能エネルギーへの転換を進めること。

一覧に戻る