請願

 

第180回国会 請願の要旨

新件番号 1477 件名 浜岡原発の永久停止・廃炉、原発からの撤退、原発ゼロの期限を決めたプログラム策定に関する請願
要旨  二〇一一年三月東北地方太平洋沖地震が発生し、未曽有の津波による被害と原発から大量の放射能飛散が起きた。浜岡原発は、東海地震の震源域真上にあり、地震予知連絡会では観測強化区域に設定している。東海地震は一八五四年以来の空白期となっており、これから三十年間に発生する確率は九〇%との報告もある。その上、東南海、南海の一連の巨大地震になるおそれも出ている。日本で一番危険な原発と言われる浜岡原発は永久停止・廃炉にすべきである。福島原発事故は、現在の原発の技術は、冷却水がなくなると炉心が溶け、コントロール不能になり、放射能をまき散らす大災厄をもたらすこと、さらに放射性廃棄物を処理する方法がないなど、本質的に未完成で危険をはらんでいることを浮き彫りにした。また、そうした施設を、世界有数の地震国であり津波国である日本で集中立地することの危険性も明らかになった。歴代政府は、安全神話にしがみつき、十分な安全対策を採らずに、福島原発事故を引き起こした。原発事故が起きれば、想定外では済まされない何百万人の命に関わる重大事である。
 ついては、原発から命と暮らしを守るため、次の事項について実現を図られたい。

一、原発災害を防ぐため、浜岡原発を永久停止・廃炉にすること。
二、原発からの撤退を決断し、原発ゼロの期限を決めたプログラムを策定し、自然エネルギーへの戦略的な大転換を決断すること。

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