請願

 

第180回国会 請願の要旨

新件番号 1176 件名 文化芸術政策を充実し、国の基本政策に据えることに関する請願
要旨  実演芸術(パフォーミングアーツ)を見て、聴いて、体験することで得る感動や気付きは、創造性や意欲をかき立て、誇りと希望を持って生きる源となる。地域社会の中で文化芸術に親しみやすい環境を整え、文化産業、観光産業として発展させることは、少子高齢化やネット社会の進展から生じる現代社会の問題に対する切り札となり、人々のきずなを大切にした地域社会づくりに貢献し、経済活動の活性化の原動力になる。東日本大震災復興基本法にも「地域の特色ある文化を振興し」とうたわれており、文化芸術の力は被災地の復興に必要不可欠である。フランスは国家予算の〇・八六%、韓国は〇・七九%を文化予算に充てているが、日本は〇・一一%にすぎない。二〇一一年第百七十七回通常国会へ提出された請願を踏まえ、我が国も国家予算に占める文化予算の割合を高め、文化芸術を国づくりの基本に据えて文化芸術立国を目指す必要がある。文化芸術振興基本法制定十年を期して、文化芸術政策の充実のため、必要な予算を確保することを求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。 

一、国民の実演芸術創造と享受の機会を拡充すること。
二、被災地の文化の振興のための施策を充実し、地域社会の復興を進めること。
三、芸術組織が、その専門性を発揮し、持続的に発展していける助成制度を更に充実すること。
四、人々が、見て、聴いて、体験できる実演芸術拠点を充実させるための法整備の検討を進めること。
五、観光、産業などへの波及効果を視野に入れ、多彩、多様な文化芸術の振興を国の成長戦略として位置付けること。
六、以上の政策を推進するために必要な予算を確保すること。

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