新件番号 | 833 | 件名 | 介護保険の生活援助の切捨て反対に関する請願 |
---|---|---|---|
要旨 | 厚生労働省は、介護給付費削減のため、二〇一二年度の介護報酬改定で、ホームヘルパーが行う生活援助の基本的な提供時間を四十五分未満に短縮することを打ち出した。厚生労働省調査の実態とは懸け離れたデータを基に、一月の社会保障審議会介護給付費分科会で取りまとめられた。「四十五分区分基本」は生活援助の切捨てを意味する。介護保険は、加齢に伴って要介護状態となったとき、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう国民の保健医療の向上及び福祉の増進を図ることを目的とするという理念で始まった。ヘルパーは在宅生活を支える要として、介護を必要とする人たちが安心して暮らせるよう一人一人の身体状況や生活実態に合ったサービスをしようと努力してきた。その中で生活援助は大切な仕事であったが、生活援助はこれまで何度も削られ時間に追われ、ヘルパーは葛藤しながら働いてきた。利用者の存在を置き去りにした、更なる切捨て策は許されない。介護が必要になったとき「その人らしい、当たり前の生活」を国が保障することを求める。 ついては、次の事項について実現を図られたい。 一、四十五分の細切れ介護では高齢者の暮らしは守れない。生活援助の切捨てに断固反対し、白紙撤回すること。 |