請願

 

第180回国会 請願の要旨

新件番号 732 件名 保育を必要とし、市場に投げ出されている子供たち全てに国からの補助を求めることに関する請願
要旨  無認可保育所は、産休明け保育や緊急一時保育、延長保育、障害児保育、育児相談、待機児童解消などの保育ニーズに対し、先駆的かつ補完的役割を果たしてきた。届出制と指導監督基準を満たすことで、より安全な保育空間を手に入れたが、公的保障がないため二十二万人の子供たちの保護者は高負担を強いられ、職員は低処遇、設置者は施設整備もできない。無認可保育所に来ている子供たちは認可保育所に入れない要因を持ち、長年保育行政の谷間に埋もれてきた中で、無認可保育所は保護者の就労支援と子供の発達保障という認可保育所と同じ役割を自力で果たしてきた。少子化、不況、貧困、虐待などに加え、震災、原発事故など、子供たちの生きる環境は更に厳しくなっている。様々な要因により、保育所の需要は大きくなっており、自治体施策が功を成しているところもあるが、いまだに国の施策は採られていない。無認可保育所に通う子供たちも、認可保育所に通う子供たちと同様に、安心安全な生活が送れるよう、無認可保育所に対する国からの補助と認可になるための援助、保護者の負担軽減が必要である。震災・原発事故により、無認可保育所に来ている子供たちがいる現在、この課題は急務である。
 ついては、次世代の育成につなげていくため、次の事項について実現を図られたい。

一、憲法及び児童福祉法に基づき、無認可保育所で保育されている子供たちにも公的保障をすること。
二、被災した子供たちを、認可・無認可で区別せず、環境保全に努めること。

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