請願

 

第180回国会 請願の要旨

新件番号 283 件名 患者の窓口負担軽減、新たな患者負担増の撤回に関する請願
要旨  働く人の三分の一が非正規雇用という今日、医療機関の五割で経済的理由による受診の中断・中止が起きており、国民皆保険と言いながら、「お金がないため医療が受けられない」という状態が広がっている。高い窓口負担が、患者の受診を妨げる要因であるが、早期受診、継続的受診が健康には重要である。戦後最大の震災と原発事故という未曽有の事態の下で、日本経済全体が落ち込んでいる中「社会保障と税の一体改革」では、更なる患者負担増が計画された。高い患者負担を更に引き上げる追加定額負担を始め、七十歳から七十四歳の一割負担を二割負担へと倍にするなど医療改悪を更に進めるものである。消費税の引上げも進められようとしているが、こうした行為は景気を更に悪化させる。いつでも、どこでも、誰もが、お金の心配をせず安心して受けられる医療を実現し、内需を高めることは、患者、国民、医療従事者の共通の願いである。日本の医療費は、国際的には先進二十八か国中二十位という低さである。
 ついては、国の医療予算を大幅に拡充し、次の事項について実現を図られたい。

一、患者の窓口負担を大幅に軽減すること。
二、新たな患者負担増計画は撤回すること。
 1 通院のたびに追加定額負担(毎回プラス百円)させる計画を撤回すること。
 2 風邪薬、解熱剤などを保険適応から外すなどの患者負担増はやめること。
 3 七十~七十四歳の窓口負担の一割から二割への倍増計画をやめること。

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