新件番号 | 207 | 件名 | 安全で行き届いた医療・介護を実現することに関する請願 |
---|---|---|---|
要旨 | 構造改革路線の下で社会保障費の自然増さえ圧縮されるなど、制度改悪が続いた結果、国民負担は際限のない上昇を続け、雇用破壊が深刻化し、貧困と格差が拡大する中、経済的理由から医療・介護から排除される人が増え続け、命を落とす事例も後を絶たない。政府内で検討されてきた制度改正の内容を見ると、患者・国民負担の一層の拡大など、相変わらずの改悪内容となっている。それだけでなく、後期高齢者医療制度の見直しを契機に、医療保険制度の再編(都道府県単位化)や保険給付範囲の縮小など、国の責任と負担を大幅に後退させ、国民と地方に責任を押し付ける内容が盛り込まれ、これでは、皆保険制度は崩壊し、状況が更に深刻化する。国民の命(生存権)を守るためには、社会保障予算を大幅に増やし、安全で行き届いた医療・介護を実現することが必要であり、安全・安心の社会を実現し、日本経済を再生させる道でもある。 ついては、次の事項について実現を図られたい。 一、後期高齢者医療制度は速やかに廃止し、年齢差別をなくすこと。 二、誰もがお金の心配なく医療・介護を受けられるようにすること。 1 保険料・利用料を軽減すること。医療の窓口負担は当面二割とし、高齢者や子供、障害者等は無料にすること。 2 保険証の取上げや無保険者など、保険から排除される人をなくすこと。 三、公的保険で、行き届いた医療・介護を全ての人に平等に保障すること。 1 国の責任を棚上げする医療保険制度の都道府県単位化を中止すること。 2 生活援助の保険外しや混合診療の解禁など、保険給付の縮小は行わないこと。 3 医師や看護師などを増やし、地域に必要な医療を確保すること。特別養護老人ホームなど、安心して入所できる施設を増やすこと。 四、社会保障抑制路線を転換し、公費負担を大幅に増やすこと。 |