請願

 

第180回国会 請願の要旨

新件番号 171 件名 世界一危険な浜岡原発の永久停止・廃炉に関する請願
要旨  二〇一一年三月十一日に発生した東北地方太平洋沖地震(M九・〇)による東京電力の福島原発事故は、世界最悪・最大のチェルノブイリ級であるレベル七の原発事故となり、大惨事が引き起こされた。今回の大惨事では、福島第一原発の三十㎞圏内などの住民に避難指示が出され、いつ又帰れるのか分からないままの状態である。そして、放射能汚染被害が広がる中、原発従事者の被曝(ひばく)、避難者の健康障害などの二次被害の問題が、ますます深刻になってきている。予想される東海地震の規模は、東海・東南海・南海の三つが連続して超巨大地震となると想定もされている。浜岡原発は、この地震の震源域の真上にあって世界で一番危険な原発との指摘がされている。日本の大動脈・太平洋ベルト地帯の真ん中での原発事故は、日本全体に甚大な被害をもたらす。今回の浜岡原発の運転停止は一時停止で、運転再開を前提としているが、永久停止・廃炉こそが必要である。この機会に、日本の電力については、原発への依存はやめて、自然エネルギー活用へ大転換を図ることが求められる。また新産業を興して、雇用を確保することも重要である。今浜岡原発は、運転を停止しているが、福島原発では緊急停止の後、原子炉や使用済燃料の放射性物質から発せられる崩壊熱を安全に冷却することができず、今回の大惨事を引き起こした。浜岡原発も同様な危険があり、原子炉や使用済燃料などを長期にわたって安全に冷却する対策が緊急に求められる。
 ついては、次の措置を採られたい。

一、浜岡原発は永久停止・廃炉とし、電力の原発依存をやめ、自然エネルギー活用へ政策の大転換を図ること。
二、運転停止の浜岡原発の原子炉・使用済燃料などを、安全に冷却する万全な対策を緊急に採ること。

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