請願

 

第180回国会 請願の要旨

新件番号 134 件名 改正介護保険の改善に関する請願
要旨  二〇一一年六月に改正された介護保険法の施行に向けた準備が進められ、予防サービスの切下げを可能にする制度が導入されるなど、利用者・家族から強い不安の声が出されている。また、介護事業所の離職率も上昇する傾向を示しており、介護職員の処遇改善は待ったなしの課題となっている。
 ついては、国会での附帯決議に基づき改正された介護保険法が安心・安全の介護を真に保障する制度として実施されるよう、次の事項について実現を図られたい。

一、要支援一・二のサービスの切下げにつながる新たな制度を実施しないこと。
二、低所得者の費用負担を減らすこと。国の負担で介護保険料の上昇を抑える対策を実施すること。施設の部屋代や食事代に対する負担軽減制度の見直しなど、利用者に新たな負担をもたらす施策は実施しないこと。
三、在宅や施設で安心して医療を受けられるよう看護師を大幅に増員し、介護現場への看護師の配置を増やすこと。介護職の医療行為をなし崩し的に実施・拡大しないこと。
四、介護報酬を大幅に引き上げ、実効ある処遇改善策を実施すること。区分支給限度額を引き上げるとともに、介護報酬の引上げが利用者負担につながらない仕組みを作ること。
五、介護療養病床の廃止方針を撤回すること。特別養護老人ホームを始め、必要な高齢者施設の整備を国が責任を持って進めること。

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