請願

 

第179回国会 請願の要旨

新件番号 590 件名 てんかんのある人とその家族の生活を支える教育に関する請願
要旨  てんかんは脳の病気で、全国に一〇〇万人の患者がいる。早期診断・早期治療によりおよそ七〇%の人が、発作に悩まされない生活を送ることができるようになったが、誰もが適切な医療を受けているとは限らない。現代の医療では発作の止まらない人はもちろんのこと、発作の止まっている人でさえ、不安・鬱や行動障害などの併発症、医療費や生活の問題、学校や仕事の問題など、様々な悩みをもたらすことがある。その上、世間の誤解や無理解も根強く残っており、てんかんのある人は、人生の多くの場面で、てんかんが障壁となる。政府は、障害者を支援するための新しい制度の検討を行っているが、これまでの制度は、必ずしもてんかんの障害の特徴に合ったものではなく、てんかんのある人にとって使いやすいものではなかった。新たな制度で、同じ国民として安全で安心できる生活が保障されることを求める。
 ついては、次の措置を採られたい。

一、学校でのてんかんの知識を普及すること。
   教員養成課程、特別支援教育研修、教員免許更新研修などあらゆる教員の研修に、てんかんに関する課程を設けること。てんかんに関する補助教材を全校に配布すること。その上で、保健体育の時間に疾患や障害の理解を深めるためのカリキュラムを取り入れること。差別のない社会を築くためにも、学校教育は重要である。

一覧に戻る