請願

 

第179回国会 請願の要旨

新件番号 462 件名 原発事故の収束に関する請願
要旨  福島県民は、三月一一日に発生した東日本大震災による地震と津波の被害に加え、東京電力福島原発事故によって苦しめられている。今回の事故は想定外の自然災害ではない。津波によって冷却設備が機能しなくなり、重大事故に陥る危険性は、繰り返し指摘されてきたことであり、この指摘を真剣に検討していれば防げた人災である。何よりの願いは、一刻も早い事故の収束であり、そのために国も東京電力も、全ての情報を明らかにし、内外の英知を結集してあらゆる手立てを尽くすべきである。福島県民を苦しめている原子力発電所はもう福島県に要らない。ドイツの太陽光発電量は、福島第一原発一号機の二五基分にも及ぶ。今こそ自然エネルギーへの抜本的転換を真剣に考えるときである。原発事故により避難生活を強いられている住民はもちろん、県民は放射能被害という先の見えない不安を抱えている。原発事故の影響は、雇用、農業、酪農、漁業、観光、工業などあらゆる分野に深刻な影響を与えている。風評被害を含む全ての被害と損害について、漏れなく十分で速やかな補償をすることを求める。その際、補償の対象を原発からの距離や、放射線量などの数字で線引きせず、被害実態に合わせた全面的で速やかな補償をすることを求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、福島原発事故早期収束のため、内外の英知を結集しあらゆる手立てを尽くすこと。
二、福島第一、第二原発を廃炉にし、自然エネルギーへの抜本転換を真剣に検討すること。

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