請願

 

第179回国会 請願の要旨

新件番号 166 件名 子供の被曝を減らすため、二十ミリシーベルト基準の撤回を求めることに関する請願
要旨  福島第一原子力発電所の放射能は大地、海、空気を汚染し、多くの人が家、仕事、コミュニティを失ったが、子供たちの未来は守らなければならない。避難地域から避難した子供たちは、各地に分散しているが、既に大量に被曝(ひばく)している可能性があり、早急に精密検査をするとともに、長期的に健康を守る体制を作ることが急務である。また文部科学省は福島県内の学校や保育園に対し、年間二〇ミリシーベルトまでの被曝を許容する基準を定めた。この数値のリスクを国際放射線防護委員会は、大人一、〇〇〇人に一人ががんで死ぬ可能性があると見積もっているが、子供の危険性はその一〇倍にも及ぶ。文部科学省は子供たちの被曝を減らす必要は認めたが、二〇ミリシーベルト基準自体は変えておらず、この基準を直ちに撤回し、校庭表土の入替え、建物や遊具の除染、通学路の汚染レベルの細かいチェックと除染など、学校の安全性確保に直ちに全力で取り組むよう求める。さらに食物摂取による内部被曝を避けるため、食品検査を徹底し、情報を開示するとともに、保育園や学校給食ではより安全な食材を使う体制を作り、子供たちの未来のために政府がリーダーシップを発揮し、全力で取り組むよう求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、福島の子供たちの未来のために二〇ミリシーベルト基準を撤回すること。子供の被曝を減らすために最善を尽くすこと。

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