請願

 

第177回国会 請願の要旨

新件番号 1979 件名 全てのアスベスト被害者の補償に関する請願
要旨  アスベスト問題は、アスベストを扱っていた労働者や建設従事者の被害にとどまらず、製造工場やその周辺住民など、アスベストを原因とする疾病では前例のない大量の被害者(患者)を出している。しかし、政府はアスベストの危険性を認識していたにもかかわらず不十分な規制しかせず、先進国では輸入・製造・使用を全面的に禁止したにもかかわらず放置し、アスベストの製造・使用に関する指導が関連企業に十分されず、国民への情報提供が不足したことが被害を拡大させ、国と製造企業の責任は重大である。多くの国民が、目に見えないアスベストによる災害の不安を今でも持ち続けている。全てのアスベスト被害者を政府と製造企業の責任で救済するとともに、将来の健康被害を予防し、被害を広げない社会を実現していくための抜本的・総合的な対策を直ちに実施するよう求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、アスベスト及びアスベスト含有製品の製造・販売・使用等を全面禁止すること。
二、アスベスト被害に関わる労災補償や「救済法」については、時効を適用しないこと。
三、全てのアスベスト被害者について、療養・休業補償・遺族補償など独自の制度を確立すること。
四、アスベストを原因とする肺がんや石綿肺など中皮腫以外の関連疾患も確実に補償すること。

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