新件番号 | 1799 | 件名 | 窓口負担を軽減し、保険のきく治療の範囲を拡大する国民歯科医療の推進に関する請願 |
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要旨 | 深刻さを増す不況の中、働く人の三分の一が非正規雇用という社会情勢で、経済的理由によって医療費の窓口負担を払えない、治療の中断や中止をする人が増えている。長年にわたる医療費抑制政策によって、患者負担は次々と引き上げられ、現在の窓口三割負担は、もはや社会保障と言える負担率ではない。二〇〇七年に行われた国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、「健康ではなかったが、行くことができなかった」とする理由として「自己負担の割合が高い」など経済的な理由が最も多く(三八・四%)、次に、「仕事あるいは家庭が忙しい」(二七・〇%)、健康保険に加入していない(一四・二%)となっている。窓口負担が高い上に、歯科では保険のきかない治療があるために、お金の面での不安感が歯科の受診を更に妨げる要因となっている。 ついては、不況の今だからこそ、誰もが、いつでも、どこでも、お金の負担が少ない保険で歯科医療が受けられるよう、次の事項について実現を図られたい。 一、安心して歯科医療が受けられるよう、現在三割の窓口負担を軽減すること。 二、保険のきく範囲を広げて、装着感の良い金属床の部分入れ歯や銀歯ではない自然な白い歯のかぶせ物など、保険外の治療を保険でできるようにすること。 |