請願

 

第177回国会 請願の要旨

新件番号 1642 件名 既存債務からの解放を求めることに関する請願
要旨  未曽有の大災害となった今般の東日本大震災においては、地震、津波により、市民や中小・零細事業者といった経済基盤の脆弱(ぜいじゃく)な者の多くが被災者となり、居住建物、自動車及び事業用財産などが一瞬のうちに失われた。しかし、被災者は、物を失ってもその取得のためのローン、リース代金等の債務(以下「既存債務」)などから当然に解放されるものではなく、現在もなお、その支払義務を負っている。このような被災者の既存債務につき、現在国会では様々な議論がされているが、いずれも今後ローンを組む者だけが対象となっていたり、自動車ローンなどが対象に含まれていなかったりと、十分な救済策となっていない。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、国は、東日本大震災の被災者が抱える既存債務を買い取り、その債務を免除するなどの立法を行い、速やかに被災者を既存債務から解放すること。
二、解放の対象とする既存債務は、住宅ローンのみならず、自動車ローン、事業用資産のリースなどを含め、幅広いものとすること。

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