請願

 

第177回国会 請願の要旨

新件番号 721 件名 名瀬測候所の地方気象台への格上げに関する請願
要旨  二○一○年一○月、奄美地方を記録的な豪雨が襲い、死者を出したほか、建物や農地、主要道路の寸断など、国が局地激甚災害指定を行うほどの大惨事となった。近年、日本列島は地震や台風、集中豪雨など各地で自然災害が頻発しており、地球温暖化による異常気象についても今後増加する可能性が指摘され、環境問題は地球規模での課題として注目されている。こうした中、二○○九年一二月、気象庁は最寄りの気象台から離れていること、担当する範囲が南北約四○○㎞と広く気象特性も違うとの理由から名瀬測候所の存続を決定した。現在、名瀬測候所は地方気象台同様に警報・注意報も出しているが、地方気象台に格上げされれば防災専門の部署も設置され、日常的に各市町村との連携も充実強化される。自然の脅威から地域住民の生命と財産を守り、農林水産業・交通・観光・産業などの経済活動や暮らしに必要な情報を提供する重要な役割を担っている名瀬測候所の機能強化が求められている。
 ついては、地域防災気象情報を的確に提供し、奄美群島の防災対応力を維持発展させるため、次の事項について実現を図られたい。

一、国の一県一気象台の方針にとらわれず、名瀬測候所を地方気象台へ格上げすること。

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