請願

 

第177回国会 請願の要旨

新件番号 471 件名 塩原視力障害センターと伊東重度障害者センターの存続に関する請願
要旨  国立障害者リハビリテーションセンター自立支援局塩原視力障害センター(以下「塩原視力障害センター」)は、中途視覚障害者に対し、点字・歩行などの自立訓練、あん摩・はり・灸(きゅう)師養成の就労移行支援、生活施設の提供を行っており、国立障害者リハビリテーションセンター自立支援局伊東重度障害者センター(以下「伊東重度障害者センター」)は、主に頸髄(けいずい)損傷者に対し、地域生活への移行支援を行っている。二〇〇九年九月、厚生労働省は、二〇一二年度末をもって塩原視力障害センターを、二〇一三年度末をもって伊東重度障害者センターを廃止し、所沢にある国立障害者リハビリテーションセンターへ統合することを打ち出した。厚生労働省は、外部有識者による「国立更生援護機関の今後のあり方に関する検討会」(以下「あり方検討会」)報告によるとしているが、あり方検討会は、障害当事者不在のままで進められたものであり、障害者の願いや国の障害者施策の充実に逆行するものである。また、地方の拠点となる施設を廃止することは、地域格差をますます大きくするもので、地元の那須塩原市と伊東市の両市議会でも、廃止反対の意見書が全会一致で採択されている。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、塩原視力障害センターを存続させること。就労移行支援の利用者募集を継続させること。
二、伊東重度障害者センターを存続させること。年々重度・多様化する頸髄損傷者のリハビリテーションニーズに応えるため、機能を充実・発展させること。

一覧に戻る