請願

 

第177回国会 請願の要旨

新件番号 338 件名 二〇一一年度予算で小学一・二年生の三十五人学級実施を求めることに関する請願
要旨  二○一○年一二月末に閣議決定された二○一一年度予算案では、教育関連予算が大幅に削られ、文部科学省が「新・公立義務教育諸学校教職員定数改善計画(案)」で打ち出した小学校一・二年生の三五人学級実施計画も一年生のみに後退した。父母・国民は少人数学級による行き届いた教育を長年にわたって願い、運動を積み重ね世論を広げてきた。文科省が「改善計画(案)」に三○年ぶりの四〇人学級見直し、一○年ぶりの教職員定数改善を盛り込んだことはその反映である。それにもかかわらず実施計画は大幅に後退し、次年度以降についても「学校教育を取り巻く状況や国・地方の財政状況等を勘案しつつ、引き続き、予算編成において検討する」と曖昧になっている。このままでは八年間で小中学校全体を少人数学級にするという計画は宙に浮くことになりかねない。後退の理由は財政状況の厳しさとされているが、米軍への思いやり予算、法人税の五%減税など、アメリカや大企業優遇の財政運営が教育関連予算の財源確保を困難にしていることは明らかである。教育や社会保障優先の国民本位の予算に転換し、当初の計画どおりに小学校一・二年生の三五人学級を実施し、速やかに小中学校完全実施を推進することを求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、二○一一年度予算で小学一・二年生の三五人学級を実施すること。

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