請願

 

第177回国会 請願の要旨

新件番号 199 件名 保育を必要とする子供たち全てに国からの補助を求めることに関する請願
要旨  無認可保育所は、産休明け保育や緊急一時保育、延長保育、障害児保育、育児相談、待機児童解消などの保育ニーズに対し、先駆的かつ補完的役割を果たしてきた。届出制と指導監督基準を満たすことで、より安全な保育空間を手に入れたが、公的保障がないため二二万人の子供たちの保護者は高負担を強いられ、職員は低処遇、設置者は施設整備もできない。無認可保育所に来ている子供たちは認可保育所に入れない要因を持ち、長年保育行政の谷間に埋もれてきた中で、無認可保育所は保護者の就労支援と子供の発達保障という認可保育所と同じ役割を果たしてきた。少子化・人口減少対策に取り組むべきときに、急激な経済不況が起こり、貧困家庭の増加に伴う子供の生活の悪化が起きている。保育所の需要は大きくなっており、待機児も多くなっている現状で、自治体施策が功を成しているところもあるが、いまだに国からの施策は採られていない。無認可保育所に通う子供たちが安心安全でいられるよう、最低限指導監督基準を満たせるだけの国からの補助と認可になるための援助が必要であり、保護者の負担軽減が必要である。次世代を育てるためにどの子にも保育される権利が保障されることが急務になっている。
 ついては、次世代の育成につなげていくため、次の事項について実現を図られたい。

一、憲法及び児童福祉法に基づき、無認可保育所で保育されている子供たちにも公的保障をすること。

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