請願

 

第177回国会 請願の要旨

新件番号 164 件名 国の教育予算を増やし、教育費の無償化、父母負担軽減、教育条件の改善を求めることに関する請願
要旨  行き届いた教育の下で、どの子も健やかに成長してほしいが、貧困や格差が社会問題になり、子供に関わる痛ましい事件も後を絶たず、競争教育の激化の中、管理・評価される子供たちはより一層生きづらさを感じている。このような中で、子供たち一人一人が大切にされる教育を保障するために必要なことは、国の責任で三〇人以下学級、教職員の定数増を実施することである。公立高校授業料の不徴収、私学における就学支援金などの施策が始まったが、教育費の父母負担の公私間格差は依然残ったままである。教育を受ける権利は全ての子供にあることを憲法は保障しており、OECD諸国並みの教育費を確保し、行き届いた教育を実施することこそ国の責務である。
 ついては、今こそ憲法をいかして、学校が友達や先生と楽しく学び合い、人間形成をしていく場になるよう、次の事項について実現を図られたい。

一、行き届いた教育の実現のため、国の教育予算を大幅に増やすこと。
二、教育費の無償化、父母負担の軽減を進めること。
 1 教育費の無償化の前進のため、当面年収五○○万円以下の家庭の子供について、高校、大学の学校納付金の無償化をすること。
 2 小中での教育活動に不可欠な教材費、給食費など学校納付金の無償化をすること。
 3 高校・大学生に対する給付制の奨学金制度、高校生を対象にした就学援助制度の創設をすること。
 4 就学支援金を拡充し、私立高校の学費負担の軽減と私学助成拡充をすること。
三、教育条件の整備・改善を進めること。
 1 国の責任で小学校・中学校・高等学校の三○人以下学級の実現をすること。
 2 子供たちと向き合える時間を確保するために、教職員の増員をすること。
 3 支援が必要な全ての子供たちの教育の充実に向け、教職員増と教育条件の整備をすること。

一覧に戻る