請願

 

第177回国会 請願の要旨

新件番号 83 件名 教育の無償化を目指して全ての子供たちに行き届いた教育を求めることに関する請願
要旨  将来を担う子供たち一人一人に確かな学力を保障し、希望を育む豊かな教育を実現することは、全ての国民の切実な願いである。公立高校の授業料無償化が実現されたことは、公教育は公費で保障し教育の機会均等を実現するものとして大きな意義を持つが、私立高校においては、まだ大きな保護者の学費負担が残されており、国公立と同様に公教育の場である私立高校の保護者には、取り残されているという感じが強く残るものである。また、公立高校においてもまだ学校徴収金などの負担も多く、教育費の完全な無償化は実現されていない。いじめ・不登校・精神的に不安定な子供たちなど、教育をめぐる困難な状況を改善するためには、教育予算を拡大し、学級規模の縮小や教職員を増やすことが緊急な解決策である。また、障害児教育の更なる充実も求められている。現在の子供たちが置かれている深刻な教育の状況を打開し、子供たちが生き生きと学び、豊かに成長できるよう教育条件を整えることが、今こそ必要である。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、教育予算をOECD諸国の平均以上に増額し、教育費完全無償化に向けて保護者負担の軽減を進め、給付型奨学金制度を創設すること。
二、国の責任で、小・中・高の全学年で三〇人学級を早期に実現し、複式学級を解消すること。また、子供たちと直接向き合う教職員を増員すること。
三、私学保護者の負担軽減のため、私学への就学支援金を拡充すること。
四、私学への国庫補助制度を堅持し、経常費助成を充実すること。
五、障害児に行き届いた教育を保障するために、障害児学級・学校の増設や通常学級での教育条件を整備すること。
六、義務教育費国庫負担制度を維持・拡充するとともに、教科書無償制度を堅持すること。
七、子供の安全を守るために、耐震工事を含めた学校施設の補修・改築を進めること。
八、全ての学校に「専任・専門・正規」の学校図書館職員制度を確立すること。
九、大学・短大・専門学校の学費負担を軽減すること。

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