請願

 

第176回国会 請願の要旨

新件番号 536 件名 中小企業における最低賃金制の円滑な実施のための下請単価の適正化と助成策の抜本的強化に関する請願
要旨  貧困と格差の拡大が深刻な問題になっている。生活保護水準にも達しないワーキング・プアと呼ばれる世帯数が四〇〇万とも五〇〇万とも言われ、年収二〇〇万円以下の労働者が一、〇二三万人(二二・八%)に上り、若者の多数が低賃金に苦しんでいる。働いても働いても貧困から抜け出せない根底には、先進国で最も低水準の最低賃金がある。最低賃金は、労働者とその家族が憲法第二五条で定められた「健康で文化的な最低限度の生活」を営むために必要な生計費を満たすものでなければならないのに、若者の中にはフルタイムで働いても、生活保護基準を下回る収入という人がたくさんいる。貧困と格差の解消に果たす最低賃金制の役割は、重要である。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、中小企業における最低賃金制の円滑な実施のために、大企業による下請単価の買いたたきを規制するとともに、最低賃金を保障できる下請単価を実現すること。中小企業への優遇税制や特別融資、賃金助成などの助成策を抜本的に強化すること。

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