請願

 

第176回国会 請願の要旨

新件番号 529 件名 最低賃金の時給千円以上への引上げと全国一律最低賃金制の法制化に関する請願
要旨  貧困と格差の拡大が深刻な問題になっている。生活保護水準にも達しないワーキング・プアと呼ばれる世帯数が四〇〇万とも五〇〇万とも言われ、年収二〇〇万円以下の労働者が一、〇二三万人(二二・八%)に上り、若者の多数が低賃金に苦しんでいる。働いても働いても貧困から抜け出せない根底には、先進国で最も低水準の最低賃金がある。最低賃金は、労働者とその家族が憲法第二五条で定められた「健康で文化的な最低限度の生活」を営むために必要な生計費を満たすものでなければならないのに、若者の中にはフルタイムで働いても、生活保護基準を下回る収入という人がたくさんいる。貧困と格差の解消に果たす最低賃金制の役割は、重要である。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、全国一律最低賃金制を確立すること。最低賃金額として、当面、時給一、〇〇〇円以上を目標に、抜本的に引き上げること。
二、国や自治体が発注する事業について、それを請け負う企業が、最低賃金など労働条件を確保することを義務付ける公契約法を制定すること。

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