請願

 

第176回国会 請願の要旨

新件番号 527 件名 米価の回復と価格の安定、ミニマム・アクセス米の輸入中止に関する請願
要旨  この数年、生産費を大幅に下回る米価が続いてきたが、これは、生産者には厳格な計画生産を強いる一方、流通は民間任せという米政策の結果である。同時に、備蓄古米を売却する一方、適正備蓄水準とする一〇〇万トンを維持しなかったこと、さらには、国内産の備蓄米の買入れを拒否しながら、膨大な在庫を抱えているミニマム・アクセス米の輸入を計画どおり実施していることが影響している。九月に入札を行ったミニマム・アクセス米は主食用であり、国内産米の需給の緩みと米価下落に拍車を掛けている。今日の米価水準は、米の再生産を根本から破壊するものであり、その打開は一刻も猶予ならない。食料自給率の向上や担い手を育成するための一定の施策を打ち出しているが、米価を回復させることなくしては、あらゆる施策の成果は期待できない。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、生産費を償う米価に回復させ、安定を図る施策を実施すること。
二、備蓄水準一〇〇万トンに上積みして買い入れること。また、世界的な食糧需給のひっ迫を踏まえ、備蓄水準を大幅に引き上げること。
三、必要のないミニマム・アクセス米の輸入を中止すること。

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