請願

 

第176回国会 請願の要旨

新件番号 343 件名 肝硬変・肝がん患者等の療養支援などに関する請願
要旨  肝炎対策基本法が施行され、総合的な肝炎対策が推進されることになった。B型、C型ウイルス性肝炎患者・感染者は三五〇万人以上と推定されているが、実態は把握されていない。国は肝炎ウイルス検診に取り組んでいるが、その受診率は一〇%程度と低く検診者の拡大が急務である。肝疾患に気付かない感染者が治療に取り組めない実態も明らかになっている。肝硬変、肝がんに進行した患者は、療養費に苦しみ、また生活の基盤を失うなど、心身の苦痛のみならず、経済的にも多くの困難に直面し、その救済は深刻で急を要しており、毎日一二〇人以上が肝硬変・肝がんで命を失っている。ウイルス性肝炎の感染原因と被害蔓延(まんえん)の責任が国にある以上、その命を救うために一刻の遅滞もなく、国が患者・感染者の救済を実現すべきである。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、ウイルス検診を一層促進させるため、検診の目標と期限を定めて実施すること。また、肝炎患者の実態調査を行うこと。
二、肝硬変・肝がん患者への医療費支援をすること。
三、治療効果を判断するウイルスや患者の遺伝子検査の保険適用を速やかに行うこと。
四、肝炎・肝硬変・肝がん治療促進のための研究費を増額すること。

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