請願

 

第176回国会 請願の要旨

新件番号 339 件名 国民生活の安心・安全を支える財務局の定員確保に関する請願
要旨  財務省の総合出先機関である財務局は、地域における財政・金融・経済の総合官庁として重要な社会的役割を果たしている。財政面においては、税金の無駄遣いの有無をチェックする予算執行調査や国有財産の効率的活用及び売却等により、歳入の増加にも貢献している。また、金融庁長官の機関委任事務である地域金融機関等の検査・監督業務では、金融機関の健全性の確保や、厳しい状況が続いている中小企業の資金調達環境の整備を図る金融円滑化など、経済の根幹である金融システムを安定させる役割、さらに、市場監視機能の強化などの国民生活に直結した重要な役割を担っている。しかし、総人件費削減のための定員合理化計画や国有財産管理部門における五年間の定員純減計画が実行されてきたことにより、四年連続して財務省内で唯一定員が純減となるなど、職場では業務量と人員のミスマッチが年々拡大しており、超過勤務と過重労働による職員の健康不安と家庭犠牲は一層深刻化している。こうした中で、社会や国民が求める業務に対して適切な人員を配置することは、安全かつ良質な公共サービスを提供する上で不可欠であり、「公共サービスの実施に従事する者の適正な労働条件の確保その他の労働環境の整備」を規定する「公共サービス基本法」の理念にも通じるものである。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、国民生活の「安定」と「安心」につながる質の高い財務・金融行政サービスの実現と円滑な業務運営のため、財務局の定員を確保すること。

一覧に戻る