請願

 

第175回国会 請願の要旨

新件番号 27 件名 難病、長期慢性疾患、小児慢性疾患の総合対策に関する請願
要旨  難病と言われる病気(特定疾患治療研究事業対象疾患、難治性克服研究事業対象疾患)や長期慢性疾患、小児慢性疾患(小児慢性特定疾患治療研究事業対象疾患、先天性疾患、子供の難病など)の患者・家族は、病気による苦しみや進行の不安、重症化などに加え、介護者共々の高齢化と障害や、経済的、精神的に厳しい状況に置かれ、さらに専門医の不足や地域医療の崩壊、医療制度や福祉制度の変化や複雑な制度の狭間(はざま)で、ますます厳しい療養生活を送らざるを得ない。患者と家族が安心して治療を受け、社会で生活できるよう、総合的な難病対策が一日も早く確立することを求める。
 ついては、次の措置を採られたい。

一、難治性疾患克服研究事業の対象疾患を大幅に拡大し、難病対策の拡充を図ること。
二、生涯にわたって治療を必要とする難病や長期慢性疾患の医療費助成施策を拡充すること。
三、難病・慢性疾患の子供たちの医療費助成制度の拡充、特別支援教育の充実を進めること。小児慢性特定疾患治療研究事業対象者の二〇歳以降(キャリーオーバー)や成人先天性疾患の支援策を実施すること。
四、全国どこに住んでいても我が国の進んだ医療が受けられるよう、専門医療の地域格差の解消を図ること。
五、医師、看護師を始め医療スタッフの不足などによる医療の地域格差の解消を急ぐこと。
六、B型・C型などウィルス性肝炎の医療費軽減や福祉的支援、障害年金給付など総合的肝炎対策の拡充を図ること。
七、都道府県難病相談支援センターの活動の充実と患者・家族団体の活動を支援し、難病問題についての国民的な理解を促進するため、全国難病相談・支援センターを開設すること。
八、医療、福祉、年金、介護、労働、教育、リハビリ、移動支援、医学教育などや障害概念の見直しを含めた総合的な難病対策の実現に向けた検討を急ぐこと。

一覧に戻る