請願

 

第174回国会 請願の要旨

新件番号 1460 件名 患者負担軽減、医療・介護の充実に関する請願
要旨  一〇〇年に一度という経済危機の中、大量の失業者が生まれ、保険料が払えず事実上の無保険となったり、患者負担が重いなどで受診の手控えが急速に広がっている。また、産科医、小児科医不足に代表される地域医療の崩壊、療養病床の削減・廃止やリハビリ日数制限の導入による医療・介護難民、リハビリ難民の発生など、医療危機が進行している。歯科医療機関では、二〇〇六年診療報酬引下げからの回復には程遠い状況に加え、不況による受診減により経営は深刻で、このままでは従事者の確保、歯科医療の質にも重大な影響を及ぼしかねない。これらの原因は、四半世紀にわたって続けられてきた国の医療費抑制策にあり、これ以上続ければ日本の医療は崩壊しかねない。経済危機からの回復のために、内需中心の経済への転換が強く求められている。社会保障の経済波及効果は全産業平均よりも高く、国民の将来不安の軽減による消費刺激と併せ、医療・社会保障に財政出動することは、景気対策としても有効である。
 ついては、来年度の予算編成に向け、だれもが費用の心配なく、安全・安心の医療が受けられるよう、次の事項について実現を図られたい。

一、必要な受診を妨げている患者窓口負担を直ちに引き下げること。
二、後期高齢者医療制度は廃止すること。

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