請願

 

第174回国会 請願の要旨

新件番号 625 件名 私立幼稚園教育の充実と発展に関する請願
要旨  現在、幼稚園児の約八割が私立幼稚園に通っており、幼児教育の発展に大きな役割を果たしている。しかし、基本的な生活習慣や言葉が未発達なまま入園する子供が増え、クラス運営が困難な状況が起きている。クラス定員が三歳児から五歳児まで、年齢の別なく三五名では子供同士の育ち合いができず、教師は一人一人の子供にゆとりを持ってかかわることも不可能になる。また、不況が続き所得が低下する中で父母の教育費負担は家計にのしかかっている。私立幼稚園が、子供たちにゆったりと、楽しく豊かな経験ができる教育の場となるよう、父母が経済的な不安なしに子供に教育を受けさせられるよう、また、教職員が生活や過労に脅かされることなく、幼児教育に専念し、働き続けることができるよう求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、私立幼稚園の経営安定、教育条件の改善のために、経常費助成を大幅に増額すること。
二、父母負担の軽減のために、幼稚園就園奨励費を大幅に増やすとともに所得基準を緩和すること。
三、幼児の心身の発達を保障できる教育を行うために、幼稚園設置基準(クラス定員)を三歳児一五名、四・五歳児二〇名以下に改正すること。

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