請願

 

第174回国会 請願の要旨

新件番号 513 件名 後期高齢者医療制度の廃止を求めることに関する請願
要旨  七五歳以上を対象にした後期高齢者医療制度は、医療費削減を目的にしたもので、高齢者に過酷な負担を押し付け、医療内容を制限するものとなっている。具体的には(一)七五歳以上の高齢者を国保や健保から追い出し、すべての高齢者から保険料(平均月額六、二〇〇円、厚労省試算)を取り立てる(二)受けられる医療を制限し差別する別建て診療報酬を設ける(三)保険料は年金から天引きする(四)保険料を払えない人からは保険証を取り上げ、医療を受けられなくするなどである。導入後、三五都府県医師会が反対や見直しを表明し、六五五の地方議会で中止や見直し決議が上がっている。保険料を一部軽減する見直し策を行ったが、保険料が軽減される人は、対象者の五%程度であり、同一収入世帯なのに保険料負担の格差が拡大する事例等、新たな矛盾も出ている。高齢者の医療については、長年の社会貢献にふさわしく国と企業が十分な財政負担を行い、高齢者が安心して医療を受けられるようにすべきである。このことはヨーロッパでは常識であり、高齢者を別扱いにして高負担と差別医療を押し付けている国はどこにもない。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、後期高齢者医療制度については、廃止すること。

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