請願

 

第174回国会 請願の要旨

新件番号 362 件名 教育格差をなくしすべての子供たちに行き届いた教育を進めることに関する請願
要旨  いじめや不登校、学力問題、家庭の経済状況が悪化する中で教育に掛かる費用が家計を圧迫しているなど、子供と教育をめぐっては解決が緊急に迫られる問題が山積している。未来を担う子供たちに確かな学力を保障していくためには三〇人学級など少人数学級を国の責任で実現させていくことが必要である。また、特別支援学校・学級に在籍する子供たちが急増している中で、特別支援学校・学級の増設や教室増が求められている。社会的格差が広がる中で、教育における格差も拡大し、就学援助を必要とする小・中学生が増え、公立・私立を問わず経済的理由で学校をやめざるを得ない高校生も増えている。子供たちの学ぶ権利を保障するために私学助成の増額を始め教育予算を増やすことは、憲法にうたわれている教育における平等を確保していく上からも必要である。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、学費の公私格差をなくし、保護者の学費負担を軽減するために授業料助成を実現すること。
二、私学への国庫補助制度を堅持し、経常費の二分の一助成を実現すること。
三、教育予算を拡充すること。
四、国の責任で、返済不要の奨学金制度をつくること。
五、国の責任で、公立小中高の三〇人以下学級を実現すること。また、子供たちと直接向き合う教職員を増員すること。
六、公立学校に対して国が負担している制度(義務教育費国庫負担制度)を負担率二分の一に復活すること。また、地方の教育費を増やすために地方交付税を増額すること。
七、障害のある子供たちの教育の充実に向けて、教職員を増員し、教育条件を整備すること。

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