請願

 

第174回国会 請願の要旨

新件番号 243 件名 北小岩一丁目東部地区のスーパー堤防構想の撤回・見直しに関する請願
要旨  北小岩一丁目東部地区は約七〇軒に居住する約二五五人の住民から成る小さな所である。これまでに一度も破堤したことのない江戸川のこの地域にスーパー堤防構想が持ち上がった根拠は、(一)地震や大雨が起きたときの液状化現象のおそれ(二)集中豪雨や高潮による水位上昇による堤防浸透による決壊という国土交通省河川事務所の説明であった。しかし、一月二二、二四日の懇談会において、地質測量の結果、液状化現象の心配はないことが河川事務所によって明言された。上記(二)については、堤防浸透を引き起こすような大量の水位上昇の可能性が問題となる。平常時における江戸川の平均水量は毎秒一一〇トンであるが、スーパー堤防は毎秒七、〇〇〇トンを想定しており、非現実的な数値を前提とした事業である。また、堤防の浸透を起こさせないほかのやり方(矢板工法、連続地中工法、ブロック工法など)は金銭的に安く、完成工期も圧倒的に短く済み、反対に、スーパー堤防は今のままで計算すれば完成に四〇〇年、一二兆円を要する。昨年の行政刷新会議の評価コメントでも、スーパー堤防は廃止すべき、現在のテンポでは大洪水に間に合わず不要となった。スーパー堤防は不要な公共工事であり、江戸川右岸二・二キロに住む人の家、財産を破壊する。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、北小岩一丁目東部地区のスーパー堤防構想の撤回・見直しをすること。

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