請願

 

第174回国会 請願の要旨

新件番号 159 件名 教育格差をなくし子供たちに行き届いた教育に関する請願
要旨  貧困や格差が社会問題になり、子供にかかわる痛ましい事件も後を絶たず、子供の人間としての育ちに多くの人々が危機感を持っている中で、子供たち一人一人が大切にされる教育を保障するために必要なことは、学級規模を縮小し三〇人学級を国の責任で実施することである。少人数学級を実施している自治体は四六道府県になったが、財政難のため少人数学級にかかわる正規教員を採用できず、教育の質の低下や教師の多忙化に拍車が掛かるなどの問題が起こっている。私立高校の学費(初年度)は公立高校の四・五倍と高く、教育費の父母負担は限界で、合格しても進学を断念したり、授業料を払えず退学せざるを得ない子供が数多くいる。教育を受ける権利はすべての子供にあることを憲法は保障しており、すべての子供に行き届いた教育を保障することこそ国の責務である。
 ついては、憲法をいかして、学校が友達や先生と楽しく学び合い、人間形成をしていく場になるよう、次の事項について実現を図られたい。

一、教育予算を大幅に増額すること。地方の教育費を増やすために地方交付税を増額し、義務教育費国庫負担制度を維持・拡充すること。
二、国の責任で小学校・中学校・高等学校の三〇人以下学級を実現すること。また、子供たちと直接向き合う正規の教職員を増員すること。
三、私学助成の国庫補助制度を堅持し、経常費の二分の一助成を実現すること。
四、教育費の無償化を目指し、就学援助制度及び授業料減免制度を充実すること。教育費の父母負担を軽減すること。
五、支援を必要とするすべての子供たちの教育の充実に向けて、教職員を増やし、教育条件を整備すること。

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