請願

 

第174回国会 請願の要旨

新件番号 130 件名 憲法審査会を始動させないことに関する請願
要旨  新政権には、貧困・格差の解消、医療・年金・福祉の再生、環境・エネルギー問題への本格的な取組、大規模公共事業の抜本的な見直し、国と地方の財政再建、住民自治の充実、北朝鮮を含むアジアにおける平和構築、アフガニスタンやイラク、パレスチナなどの紛争の平和的解決など課題は山積している。これらを日本国憲法に照らすと、いずれも基本的人権、国民主権、不戦・非武装の諸原則に結び付く問題である。憲法前文が「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有する」とした平和的生存権の確保と向上、すなわち憲法を守りいかすことこそ、新しい政府と国会の最大で緊急な責務である。しかし国会には、日本を戦争のできる国と国家主義の方向に変えることを目指して、改憲のための機関である憲法審査会が設けられている。その根拠法は改憲手続法であるが、国民主権と基本的人権を無視したもので、多くの反対を押し切って強行採決されたものである。
 ついては、憲法を守り、政治にいかすため、次の事項について実現を図られたい。

一、不要・有害な改憲手続法に基づく憲法審査会を始動させないこと。
二、憲法審査会の運営のための憲法審査会規程を設けないこと。

一覧に戻る