請願

 

第174回国会 請願の要旨

新件番号 121 件名 子供の貧困と教育格差をなくし、行き届いた教育に関する請願
要旨  東京を除くすべての道府県が小中学校で少人数学級に踏み出したが、自治体独自では財源にも限界があり、教育水準の維持向上、子供と向き合う時間の確保のためにも、教職員定数を改善し、国の責任による三〇人以下学級を実現することが必要になっている。貧困と格差が子供たちの家庭を直撃し、国会や政府の調査・研究機関でも教育費の保護者負担の軽減、教育費無償化について議論されるようになっている。特別支援教育の充実や定時制高校存続による修学の機会の確保も、切実な願いとなっている。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、教育予算を大幅に増額すること。地方の教育費を増やすために地方交付税を増額し、義務教育費国庫負担制度を維持・拡充すること。
二、国の責任で小学校・中学校・高等学校の三〇人以下学級を実現すること。また、子供たちと直接向き合う教職員を増員すること。
三、教育費の父母負担を軽減すること。貧困と格差から子供と教育を守り、すべての子供たちの就修学を保障すること。
 1 教育費の無償化を目指し、当面年収五〇〇万円以下の家庭の高校・大学の授業料を減免する制度を拡充すること。
 2 就学援助制度及び授業料減免制度を抜本的に充実すること。
 3 貧困と格差から子供と教育を守るための緊急の財政支援をすること。
 4 定時制高校をなくさないこと。
四、私学助成の国庫補助制度を堅持し、私学助成を大幅に増額すること。
五、障害があるすべての子供たちの教育の充実に向け、教職員を増やし、教育条件を整備すること。

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