新件番号 | 754 | 件名 | 食料自給率向上のための政策を求めることに関する請願 |
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要旨 | 世界は食料危機の中にあり、輸入食料品の価格が高騰し、食料自給率がカロリーベースで四〇%しかない日本にとって、国民の生存の基盤を揺るがす事態が進行している。食料の多くを外国に依存し、大量の燃料を使ってCO2を出しながら運んでくることは、地球温暖化対策にとっても有害である。今こそ国内の農林水産業生産を拡大し、自給率を向上させることを国政の柱に据えることが必要である。そのためには生産者が再生産できる価格保障・所得補償制度の確立、貿易自由化交渉の停止、食糧主権を尊重した貿易ルールの確立が必要で、暴騰している燃料や肥飼料、生産資材に対する万全な対策も欠かせない。また、中国産ギョーザ事件やメラミン混入事件、事故米の食用転用事件など輸入食品による食の安全を脅かす大事件が次々と起こっており、食の安全・安心を確保するためにも安全性検査の強化や施策の充実が緊急に求められている。 ついては、次の事項について実現を図られたい。 一、国の責任で食料自給率向上のための実効ある政策を確立すること。 二、不要なミニマムアクセス米(MA米)の輸入は直ちにやめること。 三、輸入食品の安全確保のため、輸入検査や検疫を抜本的に強化すること。 |