新件番号 | 426 | 件名 | 療養病床の廃止・削減と患者負担増の中止等に関する請願 |
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要旨 | 第一六四回国会で成立した医療改革法には、入所介護や入院を担っている三八万床の療養病床(介護療養病床一三万床、医療療養病床二五万床)を大幅に削減し、二○一二年度までに介護療養病床は廃止、医療療養病床は一五万床にすることが盛り込まれた。削減する二三万床で療養している人を介護施設や在宅に移すというものであるが、現在、特別養護老人ホームの待機者は全国で三八万人を超えている。既に廃止・削減計画が始まり、このままでは多数の介護難民、療養難民を生み出すことになる。また、法律には、高齢者の患者負担を大幅に引き上げることも含まれている。厚労省は二〇〇六年の診療報酬改定でリハビリの日数制限を実施した。このリハビリ打切りは、保険による診療の打切りの始まりであるばかりでなく、障害を持った人の人間の可能性、人間の尊厳を否定するものである。 ついては、次の事項について実現を図られたい。 一、高齢者が地域で安心して療養できる施設やベッドをなくさないこと。 二、高齢者の患者負担をこれ以上増やさないこと。 三、リハビリの日数制限を撤廃し、個々の患者の必要性に応じて行えるようにすること。 |