請願

 

第171回国会 請願の要旨

新件番号 2256 件名 名瀬測候所の気象台への格上げと沖永良部測候所の存続に関する請願
要旨  気象庁は平成一八年度から五年間で鹿児島県内の測候所について、原則廃止を検討している。現在、奄美地方の観測は、十島村から与論島まで南北約四〇〇㎞あり、名瀬・沖永良部測候所が廃止されれば、鹿児島から与論島までのおよそ六〇〇㎞を含め既存の予報区を鹿児島気象台が担当することになり、奄美地方を監視する体制の弱体化は免れない。変わりやすい島の天気に関する情報は、農業・漁業のみならず多くの島民にとって関心の高いものであり、特に台風常襲地帯の奄美では何より重要なものとなっている。名瀬測候所は、昭和五二年に奄美諸島に大きな被害をもたらした沖永良部台風の後、地方気象台並みの組織にさせた歴史がある。測候所は地域の気象と自然環境を監視・観測する最前線であり、自然の脅威から地域住民の生命と財産を守り、農林水産業・交通・観光・産業などの経済活動や暮らしに必要な情報を提供する重要な役目を担っている。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、奄美群島民の生命と財産を守るために、名瀬・沖永良部測候所の廃止を行わないこと。
二、台風常襲地帯の防災情報の拠点である名瀬測候所を気象台に格上げすること。
三、危機管理と住民サービスをしっかり維持し、地方の一方的切捨てを行わないこと。

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