請願

 

第171回国会 請願の要旨

新件番号 2193 件名 野鳥密猟・野草盗掘根絶に関する請願
要旨  「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」(鳥獣保護法)によって飼養を制限された野鳥の密猟・違法飼養は環境意識の向上などによって減少したが、後を絶たない。また、絶滅危惧(きぐ)種に指定された野草の盗掘は頻繁に行われ、一、〇〇〇種前後がなくなっている。佐賀県唐津市の樫原湿原に自生する絶滅危惧種の多年草マツランは、盗掘によってほぼ全滅し、品評会に出品されるエビネ、シュンラン、カンラン、コチョウランなどは山から採り尽くされている。野鳥と野草に対する保護対策は、希少な野生動植物保護の声が国内外で高まる中、政府は二〇〇七年一一月に「第三次生物多様性国家戦略」を閣議決定し、国土の生態系回復に向け、NGOを含む地方・民間の参画の必要性を強調している。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。(資料添付)

一、上記活動をこれまでは私費を投じて続けてきたが、資金難のために十分な対応ができなくなってきている。野鳥密猟、野草盗掘の根絶のための経費二千二百四十三万円を助成すること。
二、野鳥密猟・野草盗掘根絶のために、いかなる権限も求めない。市民と市民の同意の下で、密猟した野鳥の放鳥や盗掘した野草を自生地に戻す協力をすること。

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