請願

 

第171回国会 請願の要旨

新件番号 368 件名 七・一八沖縄県議会決議を尊重し、辺野古新基地建設の断念を求めることに関する請願
要旨  次の事項について実現を図られたい。

一、二〇〇八年七月一八日の沖縄県議会決議を尊重し、名護市辺野古沿岸域への新基地建設を断念すること。

   理由
 (一)沖縄県は国の面積の〇・六%であるが、全国の米軍施設の約七五%が集中し過重な負担となっている。一九九七年一二月の名護市住民投票は辺野古新基地建設反対を明確にし、普天間基地の県外移設を求めている。(二)二〇〇八年七月一八日、沖縄県議会は「辺野古新基地建設反対」という基地建設そのものの断念を求める決議を採択し、内閣総理大臣・外務大臣・防衛大臣・沖縄及び北方対策担当大臣に意見書を提出した。(三)辺野古海域は絶滅危惧(きぐ)種ジュゴンを始め豊かな生態系をはぐくみ、国際的にも注目されており、基地建設対象地域の大浦湾ではアオサンゴ群落が発見され自然保護が求められているが、手続上の不備がある「方法書」によって環境現況調査が強行されている現状は正当性を欠く。(四)一九九六年のSACO合意から一二年を経過し、この合意は破綻(はたん)したものと見るべきであり、普天間基地は即時に閉鎖し、代替施設を建設するべきではない。新たな基地建設は米軍基地の恒久化につながり、長年過剰な基地負担を強いられてきた沖縄県民に、重ねて基地負担を押し付ける。(五)アメリカ合衆国によるベトナム戦争、アフガニスタン攻撃、イラク戦争の際、沖縄の基地が主要な出撃拠点となったように、新たな基地を米軍に提供することは、アメリカの侵略戦争に荷担することになり、日本国憲法に違反する。

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