請願

 

第171回国会 請願の要旨

新件番号 39 件名 ワーキング・プアも過労死もない社会、働くルールの確立に関する請願
要旨  雇用労働者の三分の一を占める非正規社員は、有期、派遣、請負、委託などの契約によって、突然雇い止めされる不安にさらされ、正規と同じ仕事をしても低賃金に抑えられている。ワーキング・プアは一千万人を超え、ホームレスとなる人も増えている。他方、正社員の四人に一人は健康を損なうほど仕事に追われて過労死や自殺に至る人もいる。日本では、長時間労働、低賃金・不安定雇用、中小企業への単価切下げなどを踏み台に、一部の大企業だけがばくだいな利益を上げている。ワーキング・プアも過労死も待遇の差別もなく、まともな働き方ができる社会を目指し、最低賃金を引き上げ、長時間労働をなくして雇用機会を増やし、不安定雇用の温床である派遣や有期契約を規制することが必要である。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、最低賃金は、全国どこでもだれでも時間額一、○○○円以上とすること。
二、有期契約は、臨時の業務や特定の労働者の代替など合理的な理由がある場合に限ること。継続的な仕事への就労は、期限の定めのない雇用契約にすること。
三、派遣労働は、臨時的かつ専門性の高い業務に限定し、派遣先の正社員との均等待遇を義務付けること。登録型派遣は禁止すること。
四、残業代の割増率を五割に引き上げ、月四五時間・年間三六○時間を超える残業は禁止すること。有給休暇の一○○%取得を使用者に義務付けること。

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