請願

 

第171回国会 請願の要旨

新件番号 31 件名 大口排出源に対する削減義務化等実効ある温暖化対策に関する請願
要旨  世界の科学者は、産業革命前からの気温上昇を二℃未満に止めないと、回復不可能な環境破壊により人類の健全な生存が脅かされることを指摘しており、二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスの排出を大幅に削減し、大量生産・大量消費・大量廃棄の社会を変えなければならない。二〇五〇年には温室効果ガス排出量を世界で五〇%削減が必要であり、先進国は一九九〇年比で二〇二〇年には二五~四〇%削減、二〇五〇年には八〇%削減が求められている。日本の今後求められる対策はCO2排出の三分の二を占める巨大発電所(特に火力発電所)・工場の削減対策強化であり、国際合意に貢献するには、大口排出源に対する削減義務化しかない。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、京都議定書の目標を国内削減で確実に達成し、中長期の大幅削減を進めるため国内対策を抜本的に強化すること。
二、取り分け、日本のCO2排出の圧倒的な部分を占める火力発電所と大規模工場の削減対策について、自主計画に依存せず、削減を義務化する実効ある制度を導入すること。
三、日本自身の二〇二〇年削減目標、二〇五〇年の削減目標を、科学者の警告に基づき早急に国家目標化すること。

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