請願

 

第170回国会 請願の要旨

新件番号 972 件名 教育格差をなくし、子供たちへ行き届いた教育に関する請願
要旨  子供たちが人間らしく、健やかに成長してほしいという願いは、すべての国民に共通した切実なものであるが、現状は多くの人の心を痛めるものとなっている。特に、格差と貧困が広がり、子供たちの成長、学びに大きな影響を与えている。この状況を打開するには、子供たちの学ぶ希望と喜びをはぐくむ学校づくりとともに、それを支える教育条件の整備が不可欠であり、OECD諸国で最低ラインにある教育予算を抜本的に改善し、一人一人の子供たちを大切にできる少人数学級の早期実現など行き届いた教育条件づくりは緊急の課題である。
 ついては、どの子も大切にする学校と教育を実現するため、次の事項について実現を図られたい。

一、教育予算を大幅に増やすこと。また、地方の教育費を増やすために地方交付税を増額すること。
二、私学助成の国庫補助制度を堅持し、私学助成を大幅に増額すること。
三、国の責任で小学校・中学校・高等学校の三〇人以下学級を実現すること。また、子供たちと直接向き合う教職員を増員すること。
四、義務教育費国庫負担制度を維持・拡充し、国の負担率を復元すること。
五、障害を持つすべての子供たちの教育の充実に向けて、教職員を増やし、教育条件を整備すること。
六、教育費の無償化を目指し、就学援助制度及び授業料の減免制度を抜本的に拡充すること。教育費の父母負担を軽減すること。
七、当面、年収五〇〇万円以下の家庭の高校・大学の授業料を無償とする制度を実現すること。

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