請願

 

第170回国会 請願の要旨

新件番号 776 件名 学費負担軽減と私大助成の増額に関する請願
要旨  多くの青年・市民は、大学へ進学し、充実した学生生活を送ることを望んでいるが、私立大学では必ずしも実現されていない。私立大学の学費は高額で、進学に伴う家計負担は重く、進学を断念せざるを得ない、あるいは経済的な理由で退学を余儀なくされる学生も多い。また教員一人当たりの学生数は、国立大学と比較して二倍以上など、教育環境も深刻である。高等教育への公財政支出がOECD加盟二九か国中二九位と極めて乏しく、私大助成額が不十分であることに原因がある。一九七五年に私立学校振興助成法が成立した際、経常費補助を「できるだけ速やかに二分の一とするよう努めること」と附帯決議されたが、二〇〇六年度の補助率は一一・五%で、二〇〇七年度から五年間に毎年一%ずつ補助金を削減することを決めた。私立大学の学費負担を国公立大学と同程度の水準まで軽減すること、私大の教育・研究基盤を支える経常費補助の削減方針を撤回し、速やかに二分の一補助とすることを求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、私立大学の学費を負担している家庭を対象とした直接助成制度をつくること。
二、日本学生支援機構(旧「日本育英会」)奨学金の無利子奨学金の貸与人数を増やすこと。
三、経済的に苦しい学生に対して、各大学が行っている学費減免や奨学金などの支援策を充実させられるよう補助を増額すること。
四、私立大学経常費補助を、国会附帯決議どおり速やかに二分の一となるよう増額すること。

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