新件番号 | 699 | 件名 | 東京中央郵便局の重要文化財指定に関する請願 |
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要旨 | 東京中央郵便局は、我が国の郵便事業のシンボルであり、赤れんがの東京駅と共に、首都東京の玄関口の顔である。昭和六年に設計された庁舎は、欧米の様式建築が主流だった時代に、日本人による独自の建築スタイルを確立したものとして重要な歴史的建造物である。文化庁は、重要文化財相当の建築であると公式に表明しているが、一一月四日、保存要望の高まる中、解体のお知らせ看板を掲示した。国有財産として建築された公共建築でありながら、その在り方の議論は透明性に欠け、解体の根拠となった「歴史検討委員会」の報告書は非公表となっている。改築案は、オリジナルを保存しているのは一部分で、ほとんどはレプリカによる新築に高層棟を加えたもので、東京中央郵便局の持つ歴史性を保存したことにならない。また、高層棟は駅前広場を日陰にするもので、東京の玄関口の環境を損なう。 ついては、次の事項について実現を図られたい。 一、東京中央郵便局庁舎のアスベスト除去工事以外の解体工事を即時中止すること。 二、東京中央郵便局を重要文化財に指定すること。 |